BRIDGESTONE

Project 04

ハイブリッドクラウド構築

拡大するビジネスをクラウドで支える

2019年9月より、ブリヂストングループ内で運用がスタートした
クラウドサービス「BSJクラウド」。
その誕生の背景には何があったのか、クラウド導入によって何が変わるのか、
3名のプロジェクトメンバーに話を聞いた。

Project Member

  • K.K.

    K.K.

    2003年入社/プラットフォーム管理部

    入社後、ブリヂストングループのソフトウェアやサーバー等の管理業務に従事。その後、仮想化基盤の構築や提供を経て、現在は外部クラウドをベースとした「BSJクラウド」の構築・管理を担当。

  • A.S.

    A.S.

    2016年入社/プラットフォーム管理部

    プラットフォーム管理部にて、オンプレミスの仮想化基盤「B-hearts」の管理・運用に従事。現在は「BSJクラウド」の構築や運用管理業務を担当。

  • K.T.

    K.T.

    2011年入社/デジタルイノベーション推進部

    2011年に新卒入社後、主にタイヤ設計システムに関連する業務に従事。2017年より現在のデジタルイノベーション推進部に異動、センサーデータやAI、クラウド等の業務を担当。

Theme 01

グループ全体で活用できるクラウドサービスをつくる

グループ全体で活用できるクラウドサービスをつくる

オンプレミスとは、サーバーをはじめとする情報システムを自社内に設置し運用することであり、ブリヂストングループでも長らく同様の運用形式を採用してきた。しかし、ビジネス環境が加速度的に変化する現代において必須となるシステム導入スピードや拡張性、新技術導入、社外システム・データ連係等は、オンプレミスの環境では実現困難といえる状況にあった。そこで着目したのが、迅速性や柔軟性に富み、世界的な主流になっているクラウドを活用すること。「すでにグループ内でクラウドを活用しているところはあったのですが、それはグループ会社や部門が各自で手配している、という状況でした。そこで、ブリヂストングループ全体で活用できる正式なクラウドサービスの提供を目指して、プロジェクトが発足しました」と、プロジェクトメンバーのA.S.は教えてくれた。

Theme 02

未知のクラウド環境にいかに対応するか

未知のクラウド環境にいかに対応するか

クラウド基盤の構築はまったくの未経験だったこともあり、何もかもが手探り状態でスタートだったと語るのは、プロジェクトリーダーのK.K.。「特に知識不足が大きな課題だと感じましたね。プロジェクトを進めるのと同時進行で、分からないポイントや不足している情報を調べながら、設計していくという状況でした。今も試行錯誤の連続です」と現在に至るまでの苦労を教えてくれた。
これまでにWEBシステムやアプリケーションの開発に携わってきたK.T.も、オンプレミスとクラウドという環境の違いに頭を悩ませた一人だ。「オンプレミスとクラウドでは、システムの構築方法がまったく別物でした」とクラウドに載せたシステムが動かないことがあり、その原因を調査するのにかなり苦労したという。「また、クラウド環境ではネットワークやセキュリティの知識も必要で、その辺りのノウハウを身につけることも今後の課題だと感じています」

Theme 03

「とりあえずやってみる」が力になる

「とりあえずやってみる」が力になる

その他にも、セキュリティと利便性の両立にも苦心したK.K.は言う。「オンプレミスなら最初からセキュリティは担保されていますが、クラウドはその特性上、どこからでもアクセスできるため、何も考えずにつくるとセキュリティ上のリスクが伴います。ただ一方で、どこからでもアクセスできるという利便性こそがクラウドの価値。セキュリティと利便性のより良い両立を、今後も目指していきたいですね」
その一方で、「数多くの困難に取り組んだからこそ成長を実感できました」とA.S.は語る。「2019年の9月から運用をスタートしたのですが、要件定義を始めたのが2019年初頭だったため、かなりのスピード感で取り組むことができました」と運用開始までのプロセスを教えてくれた。また、「分からないことだらけの中『とりあえずやってみる』の精神でチャレンジし、自分たちの力だけで問題解決できたときは、大きな励みになりましたね」とも教えてくれた。

Theme 04

クラウドの進化をビジネスの進化に

クラウドの進化をビジネスの進化に

今後の目標について、K.T.は「オンプレミスと同じくらい、スムーズに運用できる状態を構築するのが理想です」と力強く語ってくれた。
A.S.が思い描くのは、グループに蓄積されたデータの有効活用だ。「セキュリティへの配慮はもちろん、社内に散らばったさまざまなデータを効率的に利活用できるような環境を提供していきたいですね」
K.K.はクラウド事業の拡大を掲げる。「今後、社会全体でクラウド活用はますます増えていきます。私たちが構築した『BSJクラウド』が、ブリヂストングループのビジネスの発展に貢献できるよう、これからもクラウド事業を手がけていきたいですね」
「BSJクラウド」の運用はまだ始まったばかり。時代やニーズに合わせて、これからも進化を続けていくことだろう。

Message
Message

新しいことに、どんどんチャレンジできる

学生時代に身につけた知識や技術はもちろん大切ですが、それ以上に「なんでもやってみたい」というモチベーションが重要だと感じます。特にビジネスの現場は、分からないことや困難の連続。そんな中でも「とりあえずやってみる」と前向きに考えられる人と一緒に働きたいですね。また、当社は、ITの最先端技術に当たり前に触れることのできる会社なので、新しいものへの探究心を持っている人に向いている環境だと思います。